今から2,500年ほど前にインドで育った一人の若き思想家が、この世の真理を悟りました。この青年の名前はガウタマ・シッダールタ。仏教の開祖である「お釈迦さん」その人です。私たちは、この開祖について、どれだけのことを知っているでしょうか。
 本講座では、春季特別展「お釈迦さんワールド ―ブッダになったひと―」〈龍谷ミュージアムにて開催〉で紹介される経典や美術を通じて、お釈迦さんが仏教の開祖として超人化・伝説化されていく様子をわかりやすく解説します。2,500年前に若き思想家が紡いだ言葉は「仏教」となって現代にまで伝えられました。人生の苦しみと真摯に向き合ったシッダールタという「人間」を思い描くことで、現代社会が抱える多様な課題と向き合うヒントを得られるのではないでしょうか。