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2018年度前期 龍谷講座


シルクロードは、絹や玉などの商品の行き交う交易の道であり、言語や宗教など文化の交錯する文明の道でした。また仏教の視点からは「ブッダロード」でもありました。本講座は、大谷探検隊収集資料の研究成果である『西域文化研究』第一巻の創刊(1958)から60年になるのを機に企画しました。同時に日本で唯一の組織的な探検隊を派遣した大谷光瑞師の遷化70年でもあり、大谷コレクションの研究史の概要と学問的意義を再検討します。

タクラマカン沙漠の廃墟から発掘された古写本のうち往時の姿を留めているものは、ほとんどありません。しかし、それらは仏教、マニ教、景教などの宗教施設に備えられた「聖典」でした。各宗教の教理に従って体系的にまとめられ、宗教者たちによって活用されていたものです。古写本の小さな破片は、いわば「図書館」の名残りともいえます。シルクロードの書架には一体どんな書物が並んでいたのでしょうか。

大谷探検隊が西域の仏教遺跡にて収集した色鮮やかな壁画断片や塑像などの美術資料は、失われた西域諸国の仏教文化の華やかな様相を現代に伝えてくれる貴重な視覚史料です。本講座では、大谷コレクションの美術資料を紹介すると共に、これらの資料をドイツやロシアなどの西域探検隊コレクションの美術資料とパズルのピースのように組み合わせることにより、当時のクチャやトルファンの僧院の風景を復元する作業を紹介します。