龍谷ミュージアムでは、2017年度の秋季特別展として「地獄絵ワンダーランド」を開催します。この展覧会では、仏教の世界観である「地獄」に焦点をあて、日本の中世から近代にかけて描かれた地獄絵や地獄をめぐる多彩な作品を紹介するとともに、日本人が抱いてきた死生観・他界観の変遷とその精神史について紹介します。
 本講座では、この展覧会への理解を深めていただくために、特に、近世の作例のうち“たのしい地獄”と形容すべき素朴でユーモアにあふれた地獄絵にも触れながら、死への恐怖を超越した造形等について解説します。本講座を通じてあらためて「地獄」とはいかなる存在であったかを考える機会としていただければ幸いです。