ご利用案内
TOP>> はじめての方へ>> 2018年度後期 龍谷講座

2018年度後期 龍谷講座


 2015年9月の国連サミットにおいて、人類社会がかかえる貧困、人権、環境、平和などの共通の諸課題の解決に向けた持続可能な開発目標(SDGs)として、17のゴール(目標)と169のターゲットが掲げられました。貧困、人権、環境、平和などの課題は、発展途上国だけのものではなく、私たち自らの課題として取り組まなければならないものです。
 持続可能で強靱、そして誰一人取り残さない、包摂的な未来社会をつくるために、今の私たちは何を考え、何をすべきか。龍谷大学ならではの視点で考えます。

SDGsは日本の地域で生活する私たちにとってどういう問題を突きつけ、どのような意味をもつものなのでしょうか。社会の構造や価値観が大きく変化して行く中で、抱える課題の構造も複雑になってきています。この講座は、「モデルがない時代」を生きる私たちが、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を当事者としてどのように活かしていくべきなのかを皆さんと考えていきたいと思います。

仏教は、智慧を得て慈悲を実践する道に他なりません。智慧とはあらゆる差別を離れた知見を得ること、慈悲とは他者の痛み、悲しみ、苦しみを自己のものとして行動することです。特に大乗仏教では「自利即利他」という高い目標が掲げられ、「すべてが救われなければ仏に成らない」という菩薩の精神が理想とされます。この菩薩の願いは、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念と重なり、その行動原理となる可能性を示唆しています。

憲法は、世界史のなかで人類が作り上げてきた、すべての人の人権を平等に実現する仕組みです。今この時代にも、人権、平等、平和や豊かさ─本来、人が人であるがゆえに当然に享受できるはずのものを得られていない人たちが世界にはたくさんいます。しかし、それは「発展途上国」だけの問題なのでしょうか?私たちは「先進国」としてただ、そうした地域の人々をリードするだけで良いのでしょうか?人類の知恵である憲法の視点から、SDGsについて考えてみたいと思います。

本学理工学部が滋賀の地に開設されて30周年を迎えます。この間、科学と人間の調和を重視し、理学と工学における基礎から応用にいたるまでの広範な教育・研究を通じて技術の高度化に対し貢献できる高い倫理観をもった科学技術者を育成して参りました。本講座では、本学理工学部の科学技術の発展への寄与とそれらを基にしたSDGsへの積極的な取り組みについて報告します。