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講座案内


コース 文化・歴史コース 講座No. KB82
講座名

山城最大の久津川車塚古墳と周辺遺跡を歩く

受講対象者 病気や怪我などで治療中の方、健康上運動を制限されている方は、受講を控えていただくか、医師の診断を受けてからご受講ください。

エリア 深草および学外 会 場 紫光館および宇治市・城陽市
講座回数 2 回 日 程 2018-11-24(土) ~ 2018-12-08(土)
13:15 ~ 14:45
アカデミック
ポイント
5.3 受講料
(税込)
会員:8,580円
一般:11,990円
REC会員になるには別途
年会費3,080円が必要です
 
(拝観料等を含む)
定 員 40 名 募集状況 募集終了

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WEBでの募集は終了となりました。お申し込み・キャンセル待ちについてのお問い合わせはお電話にてお願い致します。(京都:075-645-7892、滋賀:077-543-7848、東京:03-3201-2832受付時間:月~土 10:00~16:00)

講座概要 【事前学習】
 大谷川の流域に3・4世紀以降、古墳が築造され始め、5世紀には南山城最大の巨大な久津川古墳群が出現します。一方、仁徳紀にはこの地域をさす栗隈県に大溝を開削し田を潤したとあります。そこで、久津川古墳群の調査内容から、この時期の南山城の政治勢力を検討するとともに、最近久津川車塚古墳の造出し部から埋葬施設が発見され、くびれ部中腹からは導水施設を表現した囲形埴輪などを配した水場の祭祀跡を検出しており、この儀礼内容を考えます。

【現地学習】      
 今回は近鉄大久保駅を出発して、この地域の古墳や律令期の官衙跡、寺院跡、神社を訪れます。2017年秋に宇治を歩いた続編です。久津川古墳群は古墳時代初頭の芝ヶ原古墳をはじめ、5世紀には久津川車塚古墳を盟主墳として、芭蕉塚古墳、丸塚古墳、梶塚古墳、青塚古墳が点在しています。また、山背国久世郡の郡衙跡と推定される正道遺跡をはじめ、白鳳期の平川廃寺、正道廃寺のほか、旦椋神社、水度神社など、各時代の歴史文化が凝縮した地域なのです。

【見学コース】
■旦椋神社・大和街道
旦椋神社は古く宇治市大久保町旦椋にあり、栗隈県の屯倉跡に穀霊を祭ったことに始まるという。旦椋神社は焼亡したために、1566年にこの地にあった天満天神を再興したさいに合祀されたという。大和街道は豊臣秀吉が伏見城を建設した際に、巨椋池の中に小倉堤を造り、そこを大和への新道としました。
■芭蕉塚古墳・青塚古墳
芭蕉塚古墳は5世紀中葉の前方後円墳で、墳丘長は114m、周濠外堤を含めた全長は161mです。埋葬施設は後円部に粘土槨が確認されています。久津川車塚古墳に続く盟主墳です。青塚古墳は5世紀中頃の方墳で、芭蕉塚古墳の被葬者を支えた有力者とされています。
■久津川車塚古墳
墳丘長約180m、周濠外堤を含めた全長は約272mで山城最大の前方後円墳です。明治37年、現在のJR奈良線の建設に伴う土砂採掘の際に長持形石棺を検出し、梅原末治氏の調査によって石室が調査されました。石室の副葬品は銅鏡7面、刀剣、硬玉製勾玉、碧玉製管玉などの玉類、副室からは衝角付冑、短甲などが出土。
■平川廃寺
塔と金堂は瓦積基壇で法隆寺式の伽藍配置です。塔基壇は国分寺に匹敵する規模で、七重塔であったと推定されています。7世紀後半に建立されています。西側の築地に接して5世紀末の赤塚古墳がありました。
■久世廃寺
金堂を西に、塔を東に置く法起寺式の伽藍配置です。南門跡からは銅造誕生釈迦仏立像が出土しました。近接して『万葉集』にも詠われた久世神社が建っています。
■芝ヶ原古墳
久津川古墳群のなかでは最古の古墳です。前方後方墳で後方部は19m×21mで、前方部長は比較的短く、前方端部が開いた形をしていました。副葬品は四獣形鏡、貝輪を模した青銅製の腕輪などが出ています。
■正道遺跡
山背国久世郡の郡衙跡と推定されています。7世紀後半には掘立柱建物で構成される建物が営まれ、奈良時代になると大型掘立柱建物群が整然と配置され官衙の様相を整えます。平安時代初めに廃絶。
■尼塚古墳
尼塚古墳は4世紀後半の方形墳で、規模は40m×37mです。発掘調査がされ墳頂部付近のみが残っています。筒形銅器が出土していますが、槍の石突であると考えられています。
■水度神社
式内社・水度神社の創建は不明ですが、『三代実録』の貞観元年(859)に従五位下を授かった記録があります。
講座日程 (1) 11月24日(土) 13:15~14:45 事前学習(深草キャンパス)
(2) 12月8日(土) 10:00~16:30 現地学習(京都府宇治市・城陽市)
テキスト
持ち物
備考 【集 合】近鉄奈良線「大久保」駅 10:00〈時間厳守〉
【解 散】JR奈良線「城陽」駅 16:30〈予定〉
【その他】
〇行程には若干の高低差があります。
〇行程距離は約7.0kmです。
〇昼食・飲み物は各自準備ください。また、歩きやすい服装、履物で参加ください。
〇遺跡は全て見学する予定ですが、見学時間、天候により変更する場合もあります。
〇台風や大雨などの際は別途判断します。

講 師

講師画像 岡﨑 晋明

オカザキ クニアキ

龍谷大学名誉教授

- 講師紹介 -

日本考古学専攻。縄文時代から律令期の祭祀・儀礼について考古学・古代学から研究。最近は中国の「方相氏」のもつ呪術形態の日本文化への導入について探求しています。論文「盾持ち人埴輪の諸相」『龍谷日本史研究』「律令期の大儺・葬送儀礼と方相氏」『飛鳥乃風たより』